【ネタバレ】竜とそばかすの姫を見て来たので考察やら感想綴ってみる
この記事にはネタバレを含んで話す予定なのでまだ見てない人は戻ってください
あとこれは完全に個人の感想なので特定の誰かを批判する意図とかないです。見た人になにか違う視点を提供したり共感してもらえたらというチラシの裏的なもんだと思ってもらえるといいなー
ではいきます!
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僕の感想を端的にまとめると、
ぶっちゃけエンタメとしてはなんとも言えないけど空気感とかはすごい好き。あと色んなアニメ混ざりすぎ(笑)
って感じです(笑)
新海誠監督の天気の子とかの方がエンタメエンタメしているかなーと思いました。正直ストーリーが分かりづらくてちょっとどういうことなのか映画を見た後考えてしまいました。結局インタビュー記事とか見ていくうちに、これはサマーウォーズから変わった現代のネット社会の再提示とそれを通してネット(SNS)のポジティブな人と人とのつながりを再構築して表現するという試みだったんだなと解釈しました。
あと今回オマージュとかすごい多かったよね(笑)
美女と野獣は公開前からネット記事で言われていたことで現代のネットと美女と野獣のストーリーがマッチしていたというようなことを言っていたような気がします。
それはそれとして、ジャスティスという集団がなんかタイガーアンドバニーとかサイボーグ009みたいな感じで既視感ありすぎる感じでした(笑)
ネット上でのトラの威を借る正義マン的な立ち位置としてのキャラだったんだと思うんですが、とにかくどっかで見たことあるようなキャラやストーリーが多かったです!新海作品ぽいなって感じる部分もありましたし!なんていうかセカイ系ぽい雰囲気とかそういうのありますよね。
そういう意味ではエンタメしていたなと思います!
あとなんといっても空気感が好きです。ほんと好き。
この後でも語りますが、細田作品の10代の醸し出す雰囲気が好きです。学生の間のちょっとしたやり取りとか学校のワンシーンとかなんかいい感じですよね。僕はノスタルジーな感じとか好きなんでただただ性癖にささっているだけかもしれないけど、ほんと好きだなー。
Twitterとかでは多くの人は映像や歌が魅力的でそのために映画に行くべき!的なツイートが目立ちました。やっぱりストーリー的にはそこまで評価高くないのが正直なところですかね...
空気感はほんと好きなんですけどねー
子どもの成長や社会へのメッセージ性
一応金曜ロードショーとかで予習して(笑)、記事を検索して今回竜そば(竜とそばかすの姫の略)を見て、僕が感じたことなんですが、
時をかける少女から今回まで細田作品は基本的に主人公が子供のものがほとんどです。
いわゆるジュブナイルとかいう作品にあたるのかなと
なので、基本的に作品はどれも10代の成長物語の側面があります。もとも10代の成長物語を作品として書きたいと思ってたり、なにか特別な思い入れがあるのか分かんないですが、基本的にほぼほぼ10代が主人公だし偶然とするには出来すぎてる感じしますよねー
10代の成長を描くというのはやっぱり感情に訴えてくるものがあるしエンタメとして人気が高いから選んでいるのかな?と思ったりもするけど、それにしたって多すぎる。
この前日テレの番宣で笑ってコラえて!の吹奏楽の旅が好きとかいってたし、青春とか10代に思い入れとかコンプレックスとかあるのかな?なんて想像してます。
感傷的な絵作りとかすごく上手いように思うし、何気ない10代の日常の絵をつくるのがかなり最近のアニメ監督では凝ってるように思うんですよね。なんのセリフもないワンシーンの空気感が僕はかなり好きでなんていうか「ゆるいんだけど、すごく大事だった時間」みたいなものを絵にのせるのが上手い気がするんですよね。
雲の形とか夕暮れとか季節の移り変わりだったり、田舎のおばあちゃんの家の雰囲気だったり、学校の廊下や黒板の何気ないシーンがすごくいい味だしているなって思います。僕が一番好きなのはそういう部分なんですよね。とにかく空気感が好き。
話が逸れました(笑)
あとはインターネットなどをとおしての社会へのメッセージ性というのも大事なテーマだったようです。ネットを通したポジティブな人と人との絆というのがサマーウォーズでもテーマでしたが今回も同様のテーマだった感じかと。
そしてネット世界をテーマにとりあげるなら10代を主人公にして物語を進行するのがちょうど良かった。だから10代の主人公がこれまでの作品でも多いというのも理由のひとつなのかなと思ったりしています。
なんにしてもけっこう細田監督って真面目で感受性強くてよく言えば色んなものに影響されてしまう人なんじゃないかなと今回の作品を見て思いました。
以前から細田監督の作家性について未来のミライとかで観客置き去りだったとか批評されていましたが、伝えたいことありきでエンタメに徹することができないから少し置き去り気味になってしまうんじゃないかなと思ったりするんですよね。
そこらへん新海作品はもうクレバーにエンタメに徹しているようにも思うんですよね。言い方悪いですが、媚びてるともいえるかもしれないです。でも媚びないと我々一般大衆は見向きもしないじゃないですか?だったらクレバーに媚びるのも悪くない気がするんですよね。
いろんなアニメや作品から要素受け取りすぎて、とりこみすぎてすこし消化不良になっっちゃったみたいなとこあるんじゃないかと
まとめ的な
今回の竜とそばかすの姫もエンタメしていたはしていたのですが、要素つめこみすぎたしそれにうまく言いたいことのせきれなかった感ある気がします。
ネット上で出会う竜が実は現実世界で苦しんでいてその竜を救うために少女が成長していくって部分とか絆を描くはずだったと思うのですが、いかんせん駆け足だったし掘り下げるシーンが足りなかったのでなんか感情移入できなかったんですよね。
そもそもベルがなんで竜に興味を持ったのか?なぜそこまで行動するのか?の動機付けが弱くて感情移入できないので最後までなんで?って感じが抜けなかったです。
逆に現実世界のすずの周りの人間関係が少しずつ変化していくのはすごく好きでした。同級生の恋や幼馴染の関係、主人公を取り巻く大人との絆とかサマーウォーズでも描かれていた得意な形できていたのでは?て感じです。まあこれも性癖にささっているだけかもですが,,,
以上になります。
誰か読んでみてくれたらいいなー